柳本町のリノベーションの仕事では蔵の改修も行っています。外観は瓦、外壁の改修を行い、漆喰壁と瓦のきれいなコントラストが蘇りました。こちらの敷地にはもう一つ蔵がありましたが、今回はそれを間引くように撤去。門屋付きのカーポートとして整備しています。
蔵にあったものを思い切って処分。2階は納戸、1階は趣味室（絵描き部屋とピアノ部屋）に改修。
居室として建築基準法は満たしませんが、2階窓からの光と全体の通風がとれるように、2階の床の一部を撤去して一部吹抜けとしています。先代の時代には必要だった蔵。有効利用されていないこのスペースが、現代の日常を楽しむためのスペースに蘇りました。
時代に応じて更新可能な建築のつくり方。構造だけでなく全体計画についても、リノベーション工事から学ぶことは多いと実感します。大げさに言うと建築に対するものの考え方が変わるかもしれません。そして、それらの経験は新築工事に対しても生かされるはずです。