カヤ自前 伝統風景継承「棟田家葺き替え完了」再訪

愛媛県久万高原町東明神

１２日の朝、もう完了しているであろう棟田家のカヤ葺き屋根をふたたび訪ねた。
カヤ葺き屋根は棟止めの装飾が美しい。棟を直線的に仕上げ、これにワラを束ねて跨がせ、カヤ葺きの棟を押さえる鞍掛けがしっかりしている。

寄棟の両妻側に気抜きを設け、格子を嵌めた、寄棟変形の入母屋造りで、下屋の瓦はシノギ桟瓦で軒端を低く葺き下ろして、軒口の間（ま）を締めている。
民家は生活の場であり、人が住んでいてこそ活きた姿がそこにある。