玄関 その2

玄関

玄関やアプローチの土間というとタイル貼り仕上げが一般的でしょうか。掃除もしやすく、見た目もきちっとした印象を与えてくれます。種類も多いので自分好みのものを見つけるのも楽しいかもしれませんが、気を付けたいところもあります。タイルは焼物ですから表面はとても硬く強いものなのですが、切ったりすると断面ができてしまい弱くなるという性質があります。そのため、なるべく加工するタイルが少なくなるように目地割り(配置計画)を事前に行うことが大切になります。

玄関

今日は少し変わったところで「洗い出し」という仕上げを紹介します。石やタイルのように貼って仕上げるものではなく、左官屋さんがコテを使って造る土間仕上げです。下地の土間コンクリートの上に沢山の砂利を入れたモルタルをコテで塗り、暫く乾燥させた後、スポンジなどを使って表面を洗い出して仕上げるというものです。タイルのように目地を気にしなくても良く、入れる砂利の大きさや色具合で和風にも洋風にも感じる優れた仕上げといっていいと思います。砂利や水の配合、均一のコテ均し、乾燥の具合や適度な洗い出しなど、左官屋さんの職人技を感じる仕上げです。