古いものと新しいもの no.3

古いものと新しいもの

奈良県天理市柳本町。亡くなった先代お気に入りの築80年のお座敷棟の全面リノベーションの仕事です。2間続きの片方は板の間に改修。家族が一同に会したとき、わいわい食事ができるように床を掘り下げ、既存の食卓テーブルを落し込みました。縁側との境にある障子は既存障子を再生。

古いものと新しいもの

古いものと新しいもの

障子の中段は手作りの摺ガラス。中央の円型が床に映ってとてもモダンなリズムをつくっています。円形透明部分にはうっすらと松の木と山並み。

古いものと新しいもの

縁側外部にはアルミ製の断熱サッシを入れ、その手前には既存のガラス戸を再生し経木ロールスクリーンを取り付けました。ガラス戸の桟は粋にデザインされたもの。随所に建築時のデザインへの思い入れが感じられる建築。その魅力が再発見され、次の世代にしっかりと受け継がれました。建築の仕事に携わることが出来て幸せを感じる瞬間です。