大阪府松原市（2000年7月竣工）
OMソーラーを取り入れた2世帯住宅です。周辺は昔ながらの農村の姿を残し、２ｍ幅員の路地に住宅が建ち並ぶ地域です。地上に庭を設ける余地はなく、屋根裏部屋を設けた木造3階建てとし、OMソーラーの集熱屋根と共に2階屋上に小さな庭園を設けました。3階部分の屋根勾配を切り替えたため、道からは2階建てにしか見えず、町並みにもなじんだ姿となっています。
一般の住宅地の屋上レベルは遮る建物も少なく、開放的でありながらプライベートな屋外空間となる可能性を秘めています。太陽、雨や風、自然を感じることのできる貴重なスペースで、アイディア次第でさまざまな利用が考えられ、夢が広がります。ただし、最近のゲリラ豪雨への対策、防水のメンテナンスなどには充分な注意が必要です。
上の写真は、昨日、訪れた神戸三宮駅前高層ビルの屋上にあるボルダリング（クライミング）ジム。こちらも屋上の有効利用例。風を感じながら汗をかき、気持ち良い時間を過ごしました。ここではいろいろなイベントにも貸し出し可能となっています。地上から離れていることのデメリットをメリットに替えることのできるアイディアが必要です。