古建具

住宅の建具は、多くの工務店で既製品を使うようになってしまいました。
確かに建具工事は、建具を作るのにもお金がかかりますが、大工が枠を取付、建具屋が寸法を測り製作し、製作したものを取り付けて調整してと、手間もかかる作業です。
おまけに最初の1年くらいは、反りや狂いも出やすく、工事が終わったあとも手がかかるものなのです。

古建具

これは、蔵に使用されていた重厚な戸を、玄関引戸に流用したものです。
格子のみだったので、アルミサッシと同じペアガラスを入れました。
ケヤキ製で厚みが6センチ以上ありますが、金物は新しく組み込んでいますので、指一本で軽く開閉できます。

長い年月を経てきたものなので、ほとんど狂うこともないでしょう。
同じものを今作ろうとすれば、驚くような金額になるのではないでしょうか。