聖オルバン教会

聖オルバン教会

神谷町から東京タワーに向かい坂道を歩いて行くと、見上げるほど近づいたあたりのところに、木造の小さな教会が佇んでいます。
シンプルな切妻屋根にガラス窓が嵌めこまれたその教会は、このブログでも度々登場するチェコ出身の建築家アントニン・レーモンドが設計し、1956年に完成した「聖オルバン教会」です。
レーモンド設計の木造教会は丸太で組み合わされた構造が特徴的なのですが、軽井沢の聖ポール教会や新発田カトリック教会などと比べると、比較的単純な形態をしています。
内部に入ると天井はなく、丸太を使った架構がドンと目に飛び込んできます。
単純な切妻屋根のため、屋根を支える架構もシンプルに組まれていますが、左右から斜めに伸びた丸太の梁や屋根の登り梁など、なかなかの迫力があります。
教会独特の静謐な空間ですが、板ガラスからの明りがどこか懐かしさを感じさせてくれました。

聖オルバン教会

聖オルバン教会

 
ところで最初の写真、向かいのビルの角に西日が当たり、その影が妻面に落ちています。
少し不思議な感じになりました。