河井寛次郎記念館

京都市東山五条

河井寛次郎記念館

陶工、河井寛次郎の仕事場でもあり住まいでもあった建物です。幸いにも記念館として拝観することができます。
昭和12年に自らの設計にて建築されたとあります。たしか遠方の民家を移築したと記憶しています。明るい中庭をもち、東山に向かっての傾斜地部分には登り窯が据えられています。

河井寛次郎記念館

写真2枚は母屋中央にある吹抜け持った囲炉裏。炉を囲むように畳の床座と椅子座を組み合わせています。床は厚板の朝鮮張り。暖かい火で来客をもてなしたようすが覗えます。

河井寛次郎記念館

中庭を取り囲むように建物が回り、回遊することができる動線。時間をかけて徐々にこの形になったものと想像します。写真中央は中庭に面した2畳ほどの籠り部屋。魅力的な小空間は、絶妙な寸法でつくられているのが判ります。建築、家具も寛次郎のデザイン。居心地の良い場所がそこかしこにあり、館内は美術書も自由に閲覧することができます。じっくりと寛次郎デザインを堪能することができます。