現在工事をお願いしている工務店さんの庭先に、あまり見慣れない塀があります。
瓦を平たく交互に向きを変えて並べ、間に土を挟み積み上げた瓦塀です。
古い寺院などで、平瓦や丸瓦を漆喰や土で固めた瓦塀を時々見かけます。
気になっていたので先日伺った折に尋ねると、民家解体時にでた大量の古瓦を使って自分達で造ったとのこと。
アプローチ部分の地面に縦に埋めて使った残りを再利用したそうで、重厚さの中にも軽やかさがあり、とても楽しい造りになっています。
風雨に耐えた瓦はそれだけで存在感があります。
けっして新しいものでは出せない趣もあります。
遊び心で造られたかもしれませんが、職人さんの物つくりに対する奥深さを垣間見たような気分になりました。