佐渡に「相川」という港町があります。
泊まった旅館の窓から見下ろすと、眼下に屋根が連なる長屋の通りが見えます。
翌早朝、散歩がてら通りを歩いてみました。
表通りから入った静かな住宅街ですが、古くは神社やお寺の参道としてにぎわったかもしれないと思われる通りです。
しかし城下町などで見かける整然としたところは全くありません。
２階建てと平屋が混在し、軒の高さや造りなどもまちまちです。
にもかかわらず、不思議と惹かれるものがあります。
それは東京の下町などにも通じる、人の温もりが感じられるからでしょうか。
車一台が通れるほどの通りの幅や、低い軒の高さ、向こう三軒両隣りを大切にする暮らしぶりなど、改めて感じるところがありました。
