信州の道を行く

信州

信州の山裾の道を車で移動していると、ときどきハッとするような経験をします。
今回は小海線沿線の旧道でのことですが、道が緩やかに蛇行を繰り返すところがありました。
先が見通せない通りの両側には、瓦屋根と漆喰の建物が建ち、とても落ち着いた景観を創りだしています。
車で走ればものの1分もかからない僅かな区間ですが、思わず道の脇に車を止め、しばし歩いてみました。


 
このあたりの地域は、元々和瓦の屋根と漆喰の壁をもつ伝統的な建物が多いところです。
しかし印象を深くしているのは、あまり幅も広くなく適度に曲がりくねった道です。
庭木や建物の外壁がどこまでも続き、先へ先へと誘導するかのような感覚になります。

おそらく昔の街道なのだろうなと思い、家の作業をされている方に声を掛けると「私はこちらに移住してきた者なので、ちょっとわからない」との返事。

信州の道

街道かどうかは不明でしたが、移住したくなる気持ちを何となく理解できる集落でした。