ミニマムの美

玄関・廊下・階段は、通過するだけのスペースのわりには意外と面積をとる。
階段は空間を上下に移動するための仕掛けだから、できるだけ明るく快適につくりたい。踊り場のある階段は快適だが、大きな床面積が必要となる。
そこで可能なかぎりコンパクトで、かつ明るく快適な階段をつくってみた。

写真の階段は必要面積 0.75 坪(畳一枚半)で、段板を宙に浮かせた回り階段。
丸柱に段板を少しづつずらしながら差し込んでゆく大工泣かせのつくりだが、これ以上は無理という超コンパクト。
玄関ホールをひろく感じさせ、2階のリビングでは存在感をうすめた。

階段

階段

見上の写真のみ 撮影:垂見孔士