江之浦測候所

杉本博司氏により構想された江之浦測候所を訪れました。

江之浦測候所

写真は、檜の懸造りの上に光学ガラスが敷き詰められた舞台。箱根外輪山を背にして相模湾を望む小田原江之浦地区にある測候所。古墳時代から近世までの考古遺物や古材が使用された庭園と、複数の建築物によって構成されている。
ある特定の時期、時刻、天候を想定した空間が複数あることから、一回の見学でこの施設の感想を述べることはむずかしい。けれども、広義な意味での測候について、あれこれ考えを巡らせることはできた。たとえば、ある人にとって測候とは、自身の思いを乗せ届けるための能動的な行為なのかもしれないし、無意識を意識する少し特別なひとときのことなのかもしれない。

江之浦測候所

以下、施設概説より。(中略)
悠久の昔、古代人が意識を持ってまずした事は、天空のうちにある自身の場を確認する作業であった。
そしてそれがアートの起源でもあった。
新たなる命が再生される冬至、重要な折り返し点の夏至、通過点である春分と秋分。天空を測候する事にもう一度立ち戻ってみる、そこにこそかすかな未来へと通ずる糸口が開いているように私は思う。