まちかど建築でタイムスリップ no.5

高麗橋ビルディング シェ・ワダ/大阪市中央区高麗橋
(旧日本教育生命保険・大正生命保険・大中証券)
設計:辰野片岡建築事務所 建築年:1912年(大正元年)

高麗橋ビルディング

角地に建ち、曲面の建物コーナー部分にエントランスがあります。赤レンガに白い石の水平ラインは辰野金吾設計の東京駅に通じるもの。エントランスの両脇のうねった脚のような装飾が特徴的です。

高麗橋ビルディング シェ・ワダ

建物角に現れた必要な設備である煙突をデザインに取り込んでいます。
片岡安の建築は京都、大阪に多く残り、それらの共通点と相違点をよく見るととても興味深いものがあります。これらはセセッションスタイルと呼ばれる様式ですが、片岡好みでかなり自由にデザインされているのが判ります。