人生フルーツ

昨年、数々の賞を受賞した映画のアンコール上映に行ってきました。

人生フルーツ

二人合わせて177歳の建築家夫婦のドキュメンタリー映画。

50年前、自らが関わったニュータウンに、師レーモンドの自宅に倣って建てた自宅の周りにはまだほとんど家が建っていません。

そして現在、びっしりと団地や住宅で埋め尽くされた街の一画は、神社の森を想わせるほど緑豊かな姿に変貌していました。

70種類の野菜を育て、50種類の果実からは季節になると自然の恵みをいただきます。

落ち葉をたい肥にして土を耕し、果実を収穫するため木に登ります。

屋根に上がることもあります。

自分たちでできることは、できる限り自分たちで行います。

二人の日常はとにかく自然体。

ていねいに、コツコツと時を紡ぐふたりの暮らしは、不思議なほど胸のなかに沁み込んでいきます。

「あの人は齢をとってからの方がいい顔になったわ」印象に残った言葉です。