カフェ DIXANS の窓辺で

カフェ  DIXANS

カフェ DIXANS の本山遼介さんは、窓際の一枚板のテーブルに、パソコンをのせて、丸い椅子に座っている。これが、店長の定位置である。
「どんな1日? ですか」「あ、ぼくの1日?」そんなふうに話が始まった。

今日ですとね、10時ころここについて、お客さんの対応をしつつ昼のピークを迎え、そのザワザワしている間に銀行へ行ったりして、5時ころにいったん流れがなくなったので、売り上げをチェックしたり、これからの季節のことを考えたり……たとえば、コーヒーのブレンドを変えてみようか、とかね ……夏場は、濃いものがよかったりするんですよ。アイスコーヒーにした時に耐える、というか、いちばんポテンシャルが高いのはどれか、とかね…… ケーキでも、この季節、イチゴのケーキが、サクランボに変わって赤が濃くなるとか、チョコレート・ムースにちょっとマンゴーをのせてみたり…… そんなふうに、ケーキを爽やかなカンジにすると、それに合った飲み物は何かとか、考えたりしますね。

お客さんが、来る来ないは、ま、気にはなりますけど、それでどうこうというのは、考えませんね。ま、来る来ないは、ぼくのアレじゃない。お客さんが考えるんで、こちらは、来てもらえるだけの準備をすればいいと思うので……この辺りは、職種が違うというのかなんというのか、フシギなんですけど、月末とか10のつく日とかは、お店はヒマなんですよ。その日に処理する仕事のある方が、多いんでしょうね。外を歩いている人も減りますよ。みなさん、忙しそうで……あと、天気ですかね、影響あるのは……2割は違ってきます。雪と大雨はヤバイですねえ。暑さはそんなにカンケイナイみたいだけど、あと、風です、ヤバイのは。人が外へ出なければ、当然こちらにもいらっしゃらないわけで……。(つづく)