2018年5月9 の記事一覧

『横山大観展』のオミヤゲ

『横山大観展』のオミヤゲ

横山大観展

 

『横山大観展』(東京国立近代美術館、5月27日まで)は、結構な人出だった。黒山の向こうに、富士を見る、というふうであった。
帰りのオミヤゲに「焼きあづき」(850円)を買う。この外箱にも、富士。横山大観  群青富士(部分)  1917(大正6)年頃  静岡県立美術館  ー  と記してある。

〈横山大観といえば富士の画家と呼ばれる通り、生涯でいったいどれほどの富士の絵を描いたか、その総数は千五百点を超えるとも言われている。しかし、大観が本格的にこのテーマを描きはじめるのは昭和期に入ってからである。〉…… と、『横山大観』(古田 亮・中公新書)にある。そして、「私は、富士に自分の理想をうつしている。また富士の美しさは季節も時間もえらばぬ。」という大観自身の言葉も、引用されている。