「京野桂 陶展」「近正匡治 ムシャムシャ武者展 2013」へ

 

京野桂さんが伊賀からいらしているというので、根津のギャラリー汐花さんを訪ねた。日常的に使ってほしい、という京野さんの器。土は畑の下から採ったものだそうで、そのせいもあるのかどうなのか、大地の恵みを乗せるのにぴったりの温かみのある器ばかり。食卓に並んだ時の様子がすぐにイメージできて使いやすそう。卵色、桃色、水色など淡く控えめな色化粧をした器、厚みがあって柔らかい感じにしても、お名前の雰囲気からしても、勝手に女性だろうと思っていたので、ご本人に会ってびっくり、イメージと全然違う。

大将! っていう感じの京野桂さん

でも、お話ししているうちに、人あたりの柔らかさとか面倒見のいい感じやふくふくとした手の感じとか、やはり器と作家さんは似ている。汐花の店主さんや同時開催の近正さんのことも紹介してくださったり、細やかな心遣い。その人の好さにつけこんで、伊賀訪問時には、周辺を一緒に巡ってくださるという約束をちゃっかりとりつけるvigoと私でした。

話し込む京野さんとvigo

 

同時開催のもう御一方、近正匡治さんの作品は、一度見たら忘れられないインパクトある彫刻。

ちょっと憮然とした子どもたちの表情、たまりません

 

桜餅の香合です。微妙に違うユニークな顔

汐花の店主ご夫婦もいらっしゃいました

 

立体の絵本を見ているよう。どこからこの発想が湧くのか聞いてみると「これ結構普通ですよね」と・・・そう!? 桜餅の顔が香合になるとは、結構飛んでる感じがしましたが。薄い桜の葉とか、繊細極まる技の賜物。なのにペロッと一枚何気なく乗っかっているようなさりげなさに、よけい凄みを感じます。

 

近松匡治さん。ムシャ人形とともに

  

「京野桂 陶展」「近正匡治 ムシャムシャ武者展 2013」は、3月31日(日)まで。30日、31日の週末は、お二方ともに在廊日。お話を聞けるチャンスです。お花見の途中に、立ち寄られてみてはいかがでしょう。  

 

 

京野さんの器でアヒージョを作成。直火にかけても取っ手が熱くならない優れものでした