雑誌「チルチンびと」93号掲載 栃木県 ㈲響屋
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124ゆるやかな傾斜の大屋根が特徴のA邸。玄関を入ると薪ストーブのある土間に続き、吹き抜けのリビング・ダイニングが広がる。「土地の広さを生かし、家にも大らかさを持たせました」と設計者の渡辺響子さん。アウトドア好きのご主人が長男とストーブの火を楽しむ土間と、料理好きな奥さんが腕を振るうキッチンがつながり、家族で時間を共有できる。「自然素材と無垢の木の家」を求めていたAさん夫妻は、地元・栃木の建材に精通する響屋に、自宅の設計・施工を依頼した。リビングの大黒柱は夫妻が県内で伐採した80年生の杉。壁は鹿沼土を用いた漆喰塗り、ストーブまわりには大谷石を配してある。設計=渡辺響子(ヒビキデザイン) 写真=五十嵐秀幸栃木県産材で組み上げた大空間の中に、趣のある古道具と季節の花が散りばめられた住まいを紹介する。しつらいが美しい地元材の住まい栃木県 響屋 A邸右/高台に建つA邸。薪棚には、ご主人が割った薪がぎっしりと積まれている。 上6点/庭の花々。ノースポールやパンジーが可憐な姿を見せる。 下/左から響屋の渡辺明弘さん、渡辺響子社長、Aさん一家。工務店がデザインする花の咲く家

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