雑誌「チルチンびと」92号掲載 栃木県 ㈲響屋
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150県産材でつくる 憧れの「山小屋」栃木県宇都宮市八木邸設計 …………… 渡辺響子 (ヒビキデザイン)施工 …………………… 響屋真っ白い壁と木枠の窓。大きなストーブに火が入り、煙突から静かに煙が昇る。物語に出てきそうな雰囲気の八木邸は、ほとんどが県産材でつくられている。 山登りが好きな八木大樹さん、由美さん夫妻は「薪ストーブがある山小屋のような空間」をリビングに望んでいた。「天井は板張り、サッシは木製などにしたかった」と大樹さん。響屋の渡辺響子社長は夫妻との会話から希望を汲み取りつつ、日常生活にふさわしい「山小屋」的空間を設計した。「家族によって趣味や時間の過ごし方は違うので、暮らしやすさを意識してデザインしています」という。 リビング天井には太い梁。床は暑さ20ミリの杉板を2枚重ねにしてあり、「冬でもスリッパがいらないくらい温かい」(大樹さん)。建具には「源平」の部材を使い、自然な縞模様に。これが、家全体のかわいらしい雰囲気づくりに一役買っている。 木の色と美しいコントラストを見せる白い壁は、園芸用土で知られる県産の鹿沼土に石灰などを混ぜた響屋オリジナルの塗り壁材。「珪藻土の1・4倍くら

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