雑誌「チルチンびと」87号掲載 熊本県 ㈲金子典生工房
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220右/家族の気配を感じながら仕事ができるよう、書斎はダイニングの脇に。上/キッチン。北側に大きな窓を設けて明るさ十分。奥には大容量のパントリーがあるが、仕切りは設けずオープンに。と近いのもポイントだ。トップライトで天井の形に変化をつけ、暗くなりがちな家の中心にも光が届くので、明るさも十分ある。 「家を建ててから、庭づくりの面白さに目覚めて。夜な夜な、庭を眺めながら次は何をしようかと考えを巡らせるんです(笑)」とごね」と金子社長。その社長の話に夫妻も共感した。 平屋のコンパクトな家がいいという一家の希望を受け、間取りはゆったりとしたワンルームに。リビングを中心に和室と書斎もつながっている。子育て真っ只中の一家にとって、水まわりがリビングイメージと一致。「求めていたのは手づくり感のあるこんな家なのだとやっとわかりました」と奥さんは振り返る。 「店の弁当は豪華だけど毎日だと飽きる。でもお母さんの手づくり弁当は毎日でも不思議と飽きない。そんな家がいいと思うんですよに出向き、熊本県産の杉や檜を1本1本選んでおり、どの家も社長の目にかなった上質な材が、大工の技をもって力強く組み上げられている。 完成見学会にでかけ、丸太の柱梁、杉の床の肌触り、おおらかな間取り―初めて思い描いていたトップライトで縦の抜けをつくり空間に変化を。無垢のテーブルも同社作。食事がさらに美味しく感じる。

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