雑誌「チルチンびと」別冊38号掲載 ㈱未来工房
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アンティークの小物も、そこにあるだけで空気を変える力がある。壁の仕上げだけでも変化に富むキッチン。味わいのある仕上げ素材が、空間全体の雰囲気をつくっていることがよくわかる。 家づくりはもっと自由にできる。 未来工房が提唱するこの言葉を、そのまま形にした家がある。未来工房の久留米展示場内に建てられた「やかまし村の家」モデルハウスだ。 同展示場内には「小さな基本形の家」モデルハウスもあるが、こちらが標準仕様・価格モデル展示場であるのに対し、「やかまし村の家」モデルハウスは暮らし・素材の提案型展示場と呼ばれている。 「やかまし村」というネーミングは、スウェーデンの児童文学作家リンドグレーンの著書『やかまし村の子どもたち』からとっている。「慌ただしく余裕のない世界に生きる現代の大人社会に、自然で素朴で素敵な暮らしを楽しむ『やかまし村』の風を送ることができたら、との想いからこのモデルハウスをつくりました」と語るのは、未来工房社長の金原巳和子さんだ。「と同時に、家づくりの素材の幅も知っていただければと思いました。床の仕上げ一つにしてもいろいろあります。こんな選択肢もあるんだと知っていただき、ワクワクするご自分の家づくりのヒントにしていただけたらと思います」 この家をつくるにあたり、金原社長はじめ設計担当者3名は、わざわざドイツなどに視察旅行をして勉強してきたというから、その力の入れようがよくわかる。107

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