雑誌「チルチンびと」82号掲載 宮城県 ㈲佐七建設
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155〒989-6321宮城県大崎市三本木字東浦9-2TEL 0229-52-3244http://www.sashichi.co.jp/㈲佐七建設DATA所在地……宮城県遠田郡美里町家族構成…夫婦+息子+妻の妹+母敷地面積…1001.16㎡延床面積…185.48㎡(1階141.60㎡ 2階43.88㎡) 竣工………2014年8月(工期2013年12月~2014年8月)設計………佐七一級建築士事務所施工………㈲佐七建設構造形式…木造在来軸組工法主な外部仕上げ 屋根=三州瓦 軒天井=杉板 外壁=サイディング素地+アクリル樹脂吹き付け仕上げ主な内部仕上げ 天井=杉板 壁=ナチュラルプラスター 床=檜フローリング  居間の薪ストーブは、ご主人がリクエストしたもの。近くの石巻市で薪ストーブ店を営む伊藤秀昭さんと出会い、震災後の日々、暖をとるばかりか調理にも使い大いに役立ったと聞いて背を押されたのだ。設計の初期から同社の担当と打ち合わせを重ね、設置場所や向きなどを徹底的に検討したと伊藤さんが振り返る。火を入れると家の隅々まで暖まるのは、こうした配慮の結果といえよう。 また、同社では高性能の断熱材で家を包み込む外張り断熱工法に加えて壁内の通気層を二重に設けている。それらがセットになり住宅の「性能」家族それぞれがマイペースでを高めていると佐々木勇士社長。 入居して4カ月余り。一家の暮らしは以前とどう変わったのか。 「すぐ家になじみました。息子以外はみんな毎日が日曜日(笑)ですが、趣味や地域の活動を始めたばかり」。奥さんが話す。お母さんは家の南の畑へ。野菜づくりはお手のもので、妹さんが技を習っていると笑った。季節ごとの収穫は5人で囲む夕食のテーブルに上る。話が弾み、そのまま宴会になることも多い。最近では、「お茶飲み」の習慣をはじめご近所との行き来も頻繁になったとご主人。「居間が大きいから、宴会の人数が増えても問題ない(笑)。これから地元の方たちとの付き合いを深めて、人の輪を広げたいなあ」。2F1F居間上右:軒を深く出した南側のデッキ。 上左:玄関まわり。屋根の形状が複雑。 下:前列右より木下さん夫妻、お母さん、妹さん。後列右は佐七建設の佐々木社長、左は同社の半田マキさん。中央がフォレストライフ社(薪ストーブ販売)の伊藤さん。上右:お母さんと妹さんの寝室。水まわりも近い。 上左:玄関ホール。床下に蓄熱暖房機を設置。床面の格子は放熱用のグリル。 下右:木彫はご主人、ステンドグラスは奥さんの作。 下左:2階ホールにパソコンを設置。食堂台所仏間玄関寝室ホール寝室寝室吹き抜け納戸食品庫浴室洗面

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