雑誌「チルチンびと」83号掲載 長野県 ㈱ダイコク
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させながら本を読めるようにしてほしい、とお願いしました」。 プランニングにたっぷり1年を費やし、完成したのがこの家だ。1階に両親の居室と浴室などの水まわりが、2階に若い世帯の居室とLDKが設けられている。大きな勾配天井と遠景が望めるコーナー窓、そしてLDKを見下ろすロフトが、2階の設計ポイントだ。窓の上端のラインを揃えるなど、デザインのこだわりも随所に光る。南側に張り出した建物配置も検討されたが、両親のアドバイスで近隣との調和を優先した。 「限られた広さの中に、さまざまな要素をできるだけ自然に盛り込むよう心がけました」と、饗場さん。「子どもたちがロフトで足をぶらぶらさせるのを最初に見たときは、もう感動です」と、奥さんが笑う。両親も、日当たりのよい居室に満足のご様子だ。「3世代が一緒に暮らすのは賑やかで楽しいですね。子どもたちにとっても、いい経験に違いありません」と、ご主人。「ダイコクさんと一緒に、みんなで知恵を絞ったお気に入りの家です。経年変化で、これからどんな味が出て来るのか楽しみです」。右:勾配天井とコーナー窓がアクセントの美しい室内。県産材の杉・カラマツと漆喰がやさしい空気感を生み出している。 左上:ロフトからLDKを見る。 左中・左下:子ども室の上部に設けられた畳敷きのロフトは、子どもたちのお気に入りの場所。ハイサイドライトは採光だけでなく通風にも威力を発揮する。128

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