雑誌「チルチンびと」83号掲載 長野県 ㈱ダイコク

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運んでみたが、ピンと来る家には出会えなかった。「理想の家を思い描いてみると、国道沿いに建つ１軒の建物が頭に浮かびました」と、奥さん。「落ち着いた雰囲気の建物なので料亭だとばかり思っていたんですが……」。この建物、実は地域密着型の工務店・ダイコクの本社だったのだ。　さっそく門を叩いて話を聞いてみると、社長の中澤善よし智ともさんはじめ、設計の饗あい場ば一かず智ともさんたちの家づくりに対する熱い情熱と、誠実さが伝わってきたという。「自然の素材を用いて、家族が仲良くおおらかに暮らせる家をめざしています」と、中澤さん。デザインのよさも大きな魅力で、両親も一目惚れ。迷わず同社に白羽の矢を立てることとなった。　　家づくりを進める上で、両親からは小上がりの奥の間とミニキッチンの要望が、奥さんからは大勢でも使いやすいアイランドキッチンと、明確な生活シーンが饗場さんに伝えられた。「昔からロフトに憧れていて、子どもたちがロフトで足をぶらぶら２階LDKは勾配天井のおおらかな空間。次世代省エネ基準で定められたものより１段階上の断熱性能をもたせているため、冬は暖かく、夏もエアコンなしで暮らしているという。足をぶらぶらできる憧れのロフトを実現127