雑誌「チルチンびと」70号掲載 長野県 ㈱ダイコク
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166て地元の職人さんが建てた〈信州の家〉。玄関から続く土間、炎を楽しむストーブ、家族の気配を感じる家族室などHさん夫妻の要望が取り入れられた住まいとなった。「吹き抜けのおかげで家族の気配が感じられるのが嬉しい。いつも家族が一緒にいるなあと実感できます」と奥さまは話す。 そんな家の主役ともいえるのが、家族室に据えられたペレットストーブ。通常のペレットストーブは電気を使うタイプが多いが、このストーブは電気の代わりにゼンマイを巻くことでペレットを供給する。しかも炎がよく見えるので、火を眺める楽しみも味わえる。薪の入手や保管が難しい都市部では、ダイコクではこのストーブをおすすめしているという。「信州型ペレットストーブ」という名前のとおり、ゼンマイ部分は三協精機、本体は鐵くろがね音工房と、信州の企業でつくられたものだ。 そんなストーブの炎を眺めながら「これからは、家づくりの素材すべてを長野産にこだわりたい」と語る中澤社長。さらなる〈信州の家〉づくりに向けて、ダイコクのチャレンジはこれからも続いていく。ン」は一人もおらず、その代わりに設計士や建築施工技師などの国家資格をもつスタッフが、1軒1軒に対して責任をもつ。中澤社長は「我が社が木の家づくりに取り組んでから入社したスタッフが多いということもあり、スタッフはみんな無垢の家を建てることへの共通の思いがあります」と話す。そして、建て主とのコミュニケーションを何より大切にしているという。信州型ペレットストーブの炎 竣工したH邸は、地元の材を使っ家族室に続く和室は、子どものお昼寝などにも便利。建具を雪見障子にするなど、細部にまでこだわりが感じられる。左2点/玄関から続く洗い出しの通り土間はご主人のバイクの整備や、釣り道具の手入れなどの場。 右2点/木をふんだんに使った家族室。

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