雑誌「チルチンびと」70号掲載 青森県 ㈲堅木工房 「子育て世代にうれしい間取り」
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1999年、コンピュータシステ ム設計と積算事務所の㈲AORを創 業。その後、昔ながらの木の家をつ くりたかった現社長が、工務店とし て堅木工房を創業し、木造住宅を手 がけるようになりました。2003 年、社名を㈲堅木工房に改め、主業 務を住宅の設計工事に切り替えまし た。  地域で育った木をその地域で使う ことがいちばんだと考え、国産材は もちろんのこと、可能な限り地元の 木材の使用を心がけています。それ は山の活性化にもつながります。  木材は直接山から伐り出した丸太 を製材、天然乾燥させたあと、木取 りをします。その段階で自社制作の 乾燥小屋に入れて、さらにじっくり 天然乾燥させます。そして地域の職 人の手刻みで、家ができていきます。 この流れによりトレーサビリティも しっかり管理することができます。  プランニングでは、住まい手の家 へのこだわり、ライフスタイルなど を十分理解するため、約半年という 期間を設けます。  材料の乾燥、加工、プランニング など……じっくりとよい家づくりを 心がけています。 適材を適所に使用する 家づくり  写真の住宅では、リビングとダイ ニングキッチンが一体のひろびろと した空間となっています。また、2 階部分の大きい吹き抜けで、予算を おさえながらも大空間を確保できて います。また大きな空間があること で、生活で生じた空気の汚れを少し ずつ緩やかな流れで動かして換気で きるので、常にきれいな空気を保つ ことができます。水回りは動線を考 えてキッチンに隣接して配置し、床 材には水に強い檜を、トイレまわり は青森ヒバを使用しています。実用 的な間取りを構成し、それに合わせ て、適材を適所に使用するという考 えをもってこの住宅ができました。

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