雑誌「チルチンびと」80号掲載 新潟県 ノモトホームズ ㈱野本建設
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デザインされた家を
家族の色に染めて
ずっと住んでいたように体になじむ―。感性が通じ合う工務店との出会いが
もたらした住まい。決め手は、普遍的な美しさと住みやすさだ。
新潟県 ノモトホームズ ㈱野本建設 貝沢邸
新潟市の中心から車で30分。眼前に佐渡を望む海岸近くの新造成地の一画に建つ貝沢邸。黒い角波の金属板を縦に張ったシャープな印象の外壁を、軒の深い屋根がやさしく包む。
玄関に入ると、漆喰の天井と壁が外からの光を空間に広げる。引戸を開けてさらに中へ進むと一気に視界が開ける。吹き抜けのトップライトから光が落ちる階段を上ると2階ダ
イニング・キッチンへ。テーブルが置かれたL字の開口部は、2階という高さのおかげで住宅街の中でものびやかな視界をつくり出す。
振り返った先にはスキップフロアになった広間がさらに続く。リズムよく並んだ現しの梁たちがつくる端正で美しい空間。北面の大きな窓は、近くの公園の松林を借景にした景色を切り取る。「海が綺麗だね、小鳥がやってきたよ、と子どもと一緒に飽きずに見ています」とご主人。広間の一画には柿渋和紙の襖で区切られた小上がりの和室があり、こちら
は奥さんのお気に入り。「開け放してちょっと腰掛けたり、閉じられた和室よりも使いやすくていいんです」と話す。
「30坪でできるのびやかで気持ちが
2階・広間の開口部。公園
の松林には小鳥がたくさん
やってくる。二人のお子さ
んもソファの上に乗って景
色を楽しむそうだ。
設計・泉 幸甫、伊藤誠康 写真・垂見孔士
チルチンびと
「地域主義
工務店」の会
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