雑誌「チルチンびと」71号掲載 埼玉県 ㈱千葉工務店
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182 上/ガレージ。 左/ホビールーム内、プラモデルの コレクションより。車に関するご主人の熱の入れ方は 生半可ではなく、シャッターから床の石材まで明確なイ メージが設計者に伝えられた。 確かな施工力と人柄 「どっしりとした木の質感に圧倒さ れたことと、千葉弘幸社長の人柄か ら真面目な家づくりをしていること から、予算以上の満足感が得られる と思いました」とは奥さんの弁。  自宅を建てるにあたって幾つかの 住宅展示場を回り、ある住宅メー カーとの話が具体的に始まった頃、 衝撃の出会いが起こったのだった。  出会った相手は、『チルチンびと 「地域主義工務店」の会』に参加し ている千葉工務店。杉を主体に自然 素材の住宅をつくり続けてきた埼玉 県の工務店だ。住宅メーカーとの話 は打ち切られ、千葉工務店との住ま いづくりが始まった。  建て主夫妻が大切に考えたポイン トは三つ。 1.確かな施工力の施工業者 2.間取り(ガレージ計画、家事動 線、開放的なリビング) 3.照明計画(家族が揃う夜でも適 材適所のメリハリのきいた明るさ)  千葉さんは夫妻と話してすぐ、こ れらのポイントをまとめるには、設 計事務所によるきちんとしたデザイ ンが欠かせないと判断した。 相互の信頼関係  千葉さんが選んだ設計事務所は、 これまでも『チルチンびと』に登場 している連合設計社市谷建築事務 所。代表は戎 えびすい 居連太さん。  打ち合せは、常に夫妻、千葉さん、 戎居さんが揃った状況で行われた。  住まい手の要望に対する設計者の 答えを聞いて、その場で施工者が率 直にメリットとデメリットをコメン アプローチのある北側外観。壁はそとん壁。 2階の木格子は荷物の搬出入の際に一部 開閉できる。  

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