雑誌「チルチンびと」82号掲載 群馬県 松浪建設㈱
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139った構想も固まっていく。 地元の工務店を回ったが納得できず、最後に向かったのが太田市の松浪建設だった。同社の建てたお宅が素晴らしく、いい家をつくりたいという松浪正博社長の思いにも感銘を受け、家づくりを委ねることにした。 設計に際しては、ご主人がざっと描いた間取りに松浪社長が修正を加えてプランができ上がった。敷地は奥行きがあり、その形状に合わせ、家も道路側から奥へ長く伸びている。中央に配した玄関を挟んでリビングや隣接するダイニング・キッチン、家族それぞれの部屋を左右に分けたつくりだ。これは、夜にお客さまが見えても高齢のお母さんがゆっくり眠れるようにという配慮による。 熟練の「一人大工」が腕をふるい、2012年9月、新居が完成。「木の香りに癒されたなあ」と言うご主人に「寒い時季も家の中は暖かくて快適ですよ」と奥さんが頷いた。 玄関を入ると、そこは広々として開放感あふれるホール。当初の予定ではもっと小さかったが、これだけリビング。多めに入れた梁が壮観だ。壁は漆喰と珪藻土のブレンドで、それぞれの長所をあわせ持ち、入った瞬間に空気がいいと感じる。天井の高いリビングでは梁の存在感に圧倒される

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