住宅雑誌『チルチンびと』97号 -花と緑を愛でる家-
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16さんが設計。 3襖は夫妻が作庭家の重森三玲自邸で見た配色。和紙は松本さんが選んだ。襖左横にはもとの2’×8’構造の壁を囲むようにL字型の化粧柱を意匠として足している。1窓のブラインドを下げたところ。吊り下げ灯は、この部屋のため京都で購入しておいたもの。 2洋風の部屋から引戸を開けると目に入る空間。土壁は「自然に壁が起きる感じ」の曲線を松本直子 風に花を散らすかわいらしい枝垂れ桜が、庭に面した開口部からのぞく。落ち着きある優雅な和室でゆったりと時間を過ごすのは、吉村さん夫妻。不思議なのは、この空間が30年前に建てたアメリカの輸入住宅の一室だということ。 カフェを経営する夫妻は、仕事が落ち着いた50歳手前、旅行で京都を訪れた。そこで出会った日本123古いものをひと部屋の中に調和させる

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