住宅雑誌「チルチンびと」81号 -庭時間のある暮らし-
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仕事を終えた、金曜日の夜。
朝を迎えるのが楽しみでなりません。
土曜日は日の出とともに、一人で起きます。
線路脇の電車もまだ動かず、
妻も息子も、まちもまだ寝静まり、
誰もいない静かな世界。
まず作業着に着替え、土間から庭を眺めながら
コーヒーを一杯飲んで、庭仕事を始めます。
夜露で湿った土や草の
芳醇な香りに包まれながら
無心に草を抜き、土を整え、石を拾い、
水を撒いているうちに
鳥がさえずり始め、
家族が起きて庭に出てくるのです。
中西 玄・談/住まい手
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