雑誌「チルチンびと」73号掲載 小笠原からの手紙
1/2
小笠原からの手紙
空に浮かぶ鳥
オガサワラノスリ
世界自然遺産に登録され注目を集める、
小笠原の豊かな自然と文化を、
現地在住の研究者が紹介します。
1/好奇心の強い若鳥。成鳥になると、警戒
心が強くなる。 2、9/土と雨と風と緑が、
島の動物たちを支える。2はモモタマナの
葉。 3/海からの風の中、獲物を探す。
4/成鳥。羽が抜け替わる直前の時期は、白
さが際立つ。 5/小笠原に朝が来る。暑い
1日の始まりだ。 6 /あどけない巣立ち。
7/1年に1度、羽毛が生え替わる時期の顔
は怪物じみている。 8/朝早く、路傍で捕
らえたトラツグミを食べる。
写真と文=千葉夕佳
ちば・ゆか/東京都立大学(現・首都大
学東京)で生物科学を専攻、オガサワラ
ノスリを修士課程の研究テーマとして
20 代を父島の山に費やした。さまざま
な動植物の研究者との交流、島人との
かかわりが心地よい当地に魅せられ、
博士課程中退。小笠原の住人となって、
汗かきながら山を走るママさん調査者。
元のページ
../index.html#1