雑誌「チルチンびと」78号掲載 京都大原の山里に暮らし始めて 梶山正
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京都大原の山里に暮らし始めて16僕は1996年に、イギリス人の妻・ベニシアと息子の悠ゆう仁じんと3人で、京都大原の山里に引っ越してきました。暮らしながらの民家改修や、ここで経験したこと、考えさせられたことなどを綴っていきます。右/我が家からわずか30分で登れる瓢簞崩山の頂上からの展望。高野川を挟んで比叡山が間近に。谷沿いの小さな村は八瀬。大原の隣村だ。 上/冷え込みがきついと、周囲の山の杉林で霧氷が見られる。 左ページ/染み出る沢水が凍り氷の芸術を見せてくれた。標高200メートルある大原は、京都市街地よりちょっと寒い。写真と文 梶山 正かじやま・ただし/1959年長崎県生まれ。写真家。山岳写真など、自然の風景を主なテーマに撮影している。登山ガイドブックほか共著多数。84年のヒマラヤ登山の後、自分の生き方を探すためにインドを放浪し、帰国後まもなく、本格的なインド料理レストラン「DiDi」を京都で始める。妻でハーブ研究家のベニシア・スタンリー・スミスさんとはレストランのお客として知り合い、92年に結婚した。12

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