雑誌「チルチンびと」 パッシブでアクティブな暮らし
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エネファーム最新機の外観 シャープ.インテリジェントパワーコンディショナ エネファームの仕組み 仕組みになっている。屋根材として求められ る防水性や耐久性があり、美観上もすぐれて いる。また 10 年間の出力保証を行っている。  これまで不足電力は電力会社から買い、余 剰電力は電力会社に売るのが通例であった が、電気自動車用の蓄電池を住宅で使える例 が出てきた。シャープが現在開発中のインテ リジェントパワーコンディショナは、電気自 動車の駆動用バッテリーを住宅用の蓄電池と して利用できることから、太陽光発電のさら なる可能性を広げる存在だといえる。    日本の発電システムは、発電所でつくった 膨大な電力を高電圧で遠くまで送るため、多 大な送電ロスを見込んでいる。この送電ロス を削減できれば、それだけでもかなりの省エ ネだといえる。  エネファームは都市ガス、LPガス、灯油 などの燃料を使って発電する家庭用燃料電池 と呼ばれるシステム。  燃料処理装置で燃料と水蒸気を反応させて 取り出した水素を、燃料電池スタックにおい て空気中の酸素と反応させて、電気分解と逆 の反応で直流電気と水を発生させる。発生し た電気はインバーターで交流に変換し、水は 水蒸気として燃料処理装置に供給する。  燃料電池スタックや燃料処理装置から発生 する熱を使って、貯湯タンク下部から取り出 した水を熱回収装置で約 60 ℃の温水にする。  温水は貯湯タンクにためておき、お風呂や シャワー、給湯に利用する。お湯が足りなく なったときや、お風呂の追い焚き・暖房時に はバックアップ熱源機を稼働させる。  このシステムを使うと、各家庭で発電した 電気をすぐ使うことができるため送電ロスが 限りなくゼロに近づく。今年バージョンアッ プしたタイプは従来のものに比べて省スペー ス化を実現している。今後は自立発電の実現 が課題となっている。 [番外編] ガスで発電、送電ロスを減らす ●エネファーム http://www.fca-enefarm.org 資料請求番号6909

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