雑誌「チルチンびと」 いますぐ始めよう、暮らしの省エネ・節電術
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1 屋根裏の熱気を換気 扇で強制的に排気し、 屋根から放射する熱を 低減させる  夏の日中、屋根裏の温度は50 ℃を 超える日もあります。いくら天井に 断熱材をいれても熱気がこもったま までは放射熱により下の部屋は暑く、 冷房も効きません。軒裏と屋根裏に換 気口をつけて自然通気するとともに、 屋根裏に換気扇をつけて夜気温が低 下してから換気すれば、夜の寝苦し さからも解放され、冷房効率もアッ プします。 2 縁側部分をタイル張 りや土間にし床蓄熱し て暖房の足しにする   冬は太陽高度が低く、日差しが部 屋の奥まで入ってきます。その熱を 蓄えられれば、日が落ちた夕方以降 も部屋の温度低下をふせぐことがで きます。木材は熱容量(物体を1℃ 上げるのに必要な熱量)が小さいの で冬の日差しが入る床の部分は熱容 量の大きいコンクリートでつくりタ イル張りにすればダイレクトゲイン の土間床になります。 3 屋根・庇のある家を つくり夏の日射を遮蔽 し、雨から家を守る  屋根・庇は雨の多い日本では人間 の生活のみならず建物の寿命を延ば すためにも必要な物です。また、夏 涼しく、冬暖かい生活を送るために、 夏の日射遮蔽、冬の日差しを部屋に 取り入れるためにも屋根・庇は重要 な働きをしてくれます。 4 太陽光発電を取り付 ける(将来は電気自動 車に蓄電)  太陽光発電で発電した電気は電力 会社に1kWhあたり48 円で売るこ とができます。国や自治体からの補 助金もあるので以前に比べ経済的な メリットも出てきました。  また安い深夜電力を蓄え、昼間に 使うことで電気代を抑えることので きる(一般家庭では10 年で40 万円ほ どの節約)家庭用蓄電池もすでに実 用化していますが、まだまだ高価な のが難点。(夏の昼間に使う3時間 分の電気を蓄えられる蓄電池は約 250万円)  現在続々と登場している電気自動 車の中には、蓄電機能を家庭用に使 えて2日分の電力がまかなえるもの があります。停電時の非常用電源と しても期待が持てますね。 5 風通しのよい家をつくる  汚れた空気を排出し、新鮮な空気 を取り入れるために、また湿気や家 夏至 冬至 55°78° 春分 秋分 31° 屋根裏の熱気は換気扇で強制排気 庇で日射を遮蔽する上級編 屋根裏換気扇 断熱材 風の通り道 部屋に風の入り口と出口を つくらないと、風は通ってい かない 窓はそれぞれ対角線上に つくると、部屋全体に風が 流れる 部屋に仕切り壁があると、 風はその壁を迂回するよう に流れていく 入り口 出口 出口 入り口 入り口 p62-67省エネ節電術.fix_T_IX.indd 66 12/07/23 16:23 夏至 冬至 55°78° 春分 秋分 31° 屋根裏の熱気は換気扇で強制排気 庇で日射を遮蔽する上級編 屋根裏換気扇 断熱材 風の通り道 部屋に風の入り口と出口を つくらないと、風は通ってい かない 窓はそれぞれ対角線上に つくると、部屋全体に風が 流れる 部屋に仕切り壁があると、 風はその壁を迂回するよう に流れていく 入り口 出口 出口 入り口 入り口

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