雑誌「チルチンびと」 いますぐ始めよう、暮らしの省エネ・節電術
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3夏は緑のカーテン。
簾、ヨシズで日射遮蔽を
する
暑さ対策には日射を遮り日陰をつく
ることが大切。窓の外に緑のカーテン
があると室内は非緑化の室内より平均
で1・
7
℃室温が低く最大で3・
8
℃
低いという実験結果が出ています。
4
夏の夕方、道に水を
まく(打ち水)
打ち水をすると、気化熱(液体の気
化に必要な熱)によって地面の熱が冷
まされます。打ち水で
2
℃気温が下が
ったという結果も報告されています。
ここで大切なのは打ち水の時間帯。
気温が高い日中に行っても効果は薄く
かえって蒸し暑さを増してしまいます。
打ち水の最適時間は夕方、そして水
道水ではなく雨水や風呂の残り水で打
ち水したいですね。
5
夏はエアコンの温度
を
28
℃にして電力消費を
さげる
外気温31
℃の時、エアコン(2.2kW)を1日9時間使用したとして、
冷房の設定温度を27
度から28
℃にした
場合、年間での省エネ効果は、電気料
金にして約670円、CO2削減量
は11.3キログラムになります。
6
夏は薄着、家では素
足/冬は靴下をはき、寒
いと感じたらもう一枚着
込む
寒暖の厳しさは、服装である程度カ
バーできます。夏、スーツで快適な室
温は26
℃前後ですが「軽装」になれば
28
℃でも同じような快適性が得られま
す。また、冬は長袖シャツとズボン姿
の快適な室温は22
℃。でも、セーターを
1枚着れば室温20
℃でも同じ快適性が
維持できます。
7
冷蔵庫に保管すると
き、料理は冷ましてから。
ものを詰め込みすぎない
熱いものをそのまま入れると、庫内
温度が上昇し、まわりのものの温度も
上げてしまいます。その結果、再度庫
内温度を冷やすために余分なエネルギ
ーを使うことになるのです。
また、ものを詰め込みすぎると、冷
気の流れが悪くなり、庫内が均一に冷
えなくなります。おまけに庫内のもの
を探すためにドアを開けている時間も
長くなりますから、ますますエネルギ
ーの無駄使いになってしまうのです。
8
洗濯・乾燥は夜に行う
電力ピークを外すという意味もあり
ますが、夜間電力は電気代がお得とい
うメリットもあります。またその日に
着た服を夜のうちに洗うと雑菌の繁殖
を防ぎ、いやな臭いも防いでくれます。
9
夏はミントティーを
飲んで涼しく
発汗は交感神経、水分吸収は副交感
神経の役割。ミントティーは交感神経
の興奮を抑え、副交感神経の働きをよ
くして暑さ負けを防いでくれます。ま
た、夏は体を冷やす野菜(キュウリ、
ナスなど)、冬は体を温める野菜(サ
ツマイモ、ニンジンなど)を食べるの
も効果的です。
10お風呂はなるべく続
けて入る。お風呂の蓋を
閉めて保温・湯沸かし時
の効率を高める
2時間放置して4・
5
℃冷めてしま
ったお湯200リットルを追い炊き
する(1回/日)ことをやめれば、年
間でガス38
・2立方メートル分の省エ
ネ、約6490円の節約になります。
見た目にも涼やかな打ち水
p62-67省エネ節電術.fix_T_IX.indd 63 12/07/23 16:23
見た目にも涼やかな打ち水
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